2007年08月16日

アメリカのロトスコープ・アニメーション「American Pop」

アニメーション映像と音楽が主体の映画なのですが、素直で丁寧な作りです。4世代に渡り音楽に人生を捧げた人々の物語にはグッときてしまいました。「愛と悲しみのボレロ」ほど重厚で格調高くはないのですが、やはり世代モノには弱いです。
特に、3代目の主人公は歌や楽器ではなく作詞に才能のある人物で、仲間に囲まれていても常に居場所の無い気持ちに苛まれる人なんですが、彼が放浪の出発点となったとうもろこし畑の跡地に立った時、ふいに湧き起こる喪失感とジャニス・ジョプリンの曲というシーンでは目頭が熱くなってしまいます。ベタなんですけどね。
American Pop
American Pop
映画の中で使われている音楽は有名なものばかりで、エルヴィス・プレスリーやジャズなら「Take Five」とか音楽通の方には目新しさは無いかもしれません。そもそも物語だって新しくはないのですが、たくさんの音楽とロトスコープ・アニメーションが心地よくて、何度も飽きずに眺めています。
手元にあるのはWOWOWで放映された時に録画したものなので日本語字幕付きなのですが、Amazonで販売されているVHSは字幕がなさそうですね・・・そういうわけで、個人的にはおすすめ映画なのですが入手の困難さでこちらのカデゴリーに書きました。

あらすじ続きを読む


posted by GINGER at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 個人的に心に残る映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月09日

アート・アニメーションの奇才ヤン・シュヴァンクマイエルの映画

チェコの奇才ヤン・シュヴァンクマイエルの作品はとにかく独特でシュールグロテスク。アニメといってもほのぼのとは程遠いので子供向きではないと言ってしまっていいと思います。だからおすすめしません。私にしても好きな映画というわけではないんです。だけど他にはないインパクトがあってどこかハマりそうな自分もいたりして・・・。

アイテムとしては日常にありふれたモノが使われているのですが、その質感が妙に心に残ります。私の見た作品では、ブリキとか鉄、コットンや縫い糸、石や木の質感が。あと、長いベロ(舌)をよく見かけるような気がしますね。妙に冷たそうなベロなんです・・・。短編では焼く前のステーキ肉や人体のイメージも出てきましたが、全体的にはカサカサした質感と映像(コマ送り?)が多くて血液は出てこなかったのでご安心を。たぶんショッキングな作品を観たい人の期待には外れるかもしれませんね。ショッキングではないと思うけど、どっと疲れると思います。もしも興味をもたれた方はそれなりに心の準備をして観て下さいね。

ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をアニメと実写を掛け合わせて映像化した「アリス」は、グロテスクという程のシーンはないですが、どこか不安をかきたてるイメージに溢れていて、時おり悪夢に近いぐらいのものがありました。時計を持った兎も、剥製が動き出すという設定で懐中時計を取り出す度にガラス面のおが屑を拭く仕草があったりします。
それでもイマジネーションの膨らませ方というか、判るような気がすると思えるような不思議と共感できる部分もあって、それが強烈に心に刻まれてしまうのですよね。ベタですが、机の引出に入るというのは「ドラえもん」みたいで少し嬉しくなりました。
ヤン・シュヴァンクマイエル アリスヤン・シュヴァンクマイエル アリス
ヤン・シュヴァンクマイエル
コロムビアミュージックエンタテインメント 2005-02-23
売り上げランキング : 2106
おすすめ平均
Amazonで詳しく見る
by G-Tools
YouTubeで冒頭の動画が観れます。
Alice by Jan Svankmajer (リンクが切れていたらタイトルで検索してみてください)
http://www.youtube.com/watch?v=C5wHMgTPF-s

こちらは短編から
Comida Jan Svankmajer
http://www.youtube.com/watch?v=CzStzHPt91Y


相当変わったフェティッシュを持つバラバラだけどリンクしている6人の登場人物をシュールかつグロテスクに描いた危険な香りの「悦楽共犯者」続きを読む
posted by GINGER at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 個人的に心に残る映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。