2007年09月16日

時に抜けている、そこがまた渋カッコイイ「レイヤー・ケーキ」

『007 カジノ・ロワイヤル』のダニエル・クレイグ主演による英国の裏社会を舞台にしたスタイリッシュな群像クライム・サスペンス。派手なアクションや展開は無いのですが、随所にユーモアがあって、とにかく渋カッコイイのです。
裏社会と言ってもダークな世界観を強調したものではなく、都会的なイメージ。無駄な暴力は避けたいといった感じの主人公は名も無き麻薬ディーラー・XXXX。
彼にはいくつかのゴールデンルールがあって、「敵を知り、尊重しろ。法律をバカにする奴は、本当のバカだけだ」といった調子で彼自身からテンポ良く語られていきます。そのルールに従って「好調なうちに引退」しようと決意するのですが、最後の仕事は、訳あり娘の捜索と訳ありの薬の処分。「すべては、終わらせるために始まった」のです・・・。
レイヤー・ケーキ コレクターズ・エディションレイヤー・ケーキ コレクターズ・エディション
ダニエル・クレイグ コルム・ミーニィ シエナ・ミラー
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タイトルは、いくつもの階層が織りなす断層世界=レイヤー・ケーキという意味。
主人公は、骨太なタフガイというイメージでは無くて、常識と良心も持ち合わせているスマートな男。とはいえ、度胸は据わっているのにへこんでしまったり、大事な仕事の前夜にオネエちゃんと会おうとしたり、実はダマされてたりと時に抜けているんです。そこがまたカッコイイ。
主人公をカッコ良く見せるというより、主人公さえもクールに見つめる骨太な演出がよりカッコ良さを引き出している感じ。これは私の大好きな映画「アルフィー (1966)」(オリジナルの方)や、いくつかのイギリス映画に強く感じる魅力です。

登場人物が多く、利害が絡み合っているのでちょっと難しい作りですが、見直してみようという気にさせてくれる作品です。DVDには異なるエンディングも用意されているらしくて、それも2つもあるというので是非チェックしてみたいところ。
実は、この作品も含めイギリスで製作された人気クライムアクション3作品を収録した続きを読む

2007年08月10日

スパイ娯楽映画「電撃フリント」シリーズ

「007」に対抗して作られたスパイ映画としては、荒唐無稽な娯楽作のこのシリーズ、その対極にあるシブくてカッコイイ路線の「国際諜報員」ハリー・パーマーのシリーズが、60年代に大流行したスパイ映画の代表作といえるのではないでしょうか。どちらもオースティン・パワーズ」の元ネタにもなっていますのでスパイ映画好きなら必見の作品ですね。

「スピークラーク」でおなじみのジェームズ・コバーンは「大脱走」のように男臭いイメージを持っている方が多いと思いますが、この電撃フリント/GO!GO作戦では超人的モテモテ ナイズガイとして活躍する姿が楽しめます。ボンドよりもたくさん持っているという秘密兵器が心をくすぐってくれます。
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次回作
電撃フリント/アタック作戦では、活躍の場を宇宙にまで広げて続きを読む

2007年07月29日

『国際諜報局』ハリー・パーマーシリーズ

レン・デイトンの原作を元に作られた本格派スパイ映画。「007」とは違って普通の男としてのスパイを主人公に淡々と筋書きで魅せるスパイ映画です。娯楽に徹した「電撃フリント」シリーズとは対照的な作品です。
黒ぶちメガネの英国諜報部員ハリー・パーマー「オースティン・パワーズ」のモデルでもありまして、主演のマイケル・ケインはパワーズの父親としてゲスト出演していますね。

残念なことにスパイ映画の傑作である第一作めの「国際諜報局」はDVD化されておらずVHSも探すのが困難なのですが、第2作の「パーマーの危機脱出」の方は廉価版で出ています。この作品も評価の高い作品です。
冒頭で上司の呼び出しに平然と遅刻する不敵なハリー・パーマーですが、第一作目では、陸軍に在籍していた頃に不正を働いて刑務所にいたことがあることが説明され、上司に命令に背けば刑務所送りだと脅されるシーンがありまして、相変わらず選択の余地のない身分でこき使われているという設定です。
パーマーの危機脱出パーマーの危機脱出
マイケル・ケイン オスカー・ホモルカ ガイ・ハミルトン
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このシリーズは60年代の3部作と続編2作品の5タイトルがあります。
YouTubeでTrailer動画などを観ることが出来るの原題のテキスト部分にリンクを作っておきました。(リンクが切れている場合はYouTube上で原題で検索してみてください)
「国際諜報局」 (1964) The Ipcress File
「パーマーの危機脱出」 (1966) Funeral in Berlin
「10億ドルの頭脳」 (1967) Billion Dollar Brain
「国際諜報員ハリー・パーマー/Wスパイ」 (1995) Bullet to Beijing
「国際諜報員ハリー・パーマー/三重取引」 (1995) Midnight in St. Petersburg

名優マイケル・ケインは続きを読む

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