2007年08月27日

さじ加減が絶妙な「トリュフォーの思春期」ほか

フランソワ・トリュフォー監督の「思春期」は、学校や家庭での子供たちの日常生活のエピソードを切り取ったスケッチのような映画。大好きな作品です。同監督の作品では「大人は判ってくれない」が有名ですが、円熟期に作られたこの作品はだいぶトーンが違っています。

とにかくさじ加減が絶妙な映画なんです。大きなストーリー展開は無いけれど、まるで知ってる子のエピソードのように可笑しく思い出されるような。だけど、カワイイ!と目を細めてしまう大人目線からの可愛らしさとは少し違う、その自分がその場に居合わせたら笑って目配せしたくなるような共感できる微笑ましさといったところでしょうか。
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ラストの恋のエピソードは、自分はそういう子供ではなかったのですが微笑ましかった。というかもう羨ましいです。

佇まいからしてちょっとワケな感じの転校生のジュリアンは、観ることが出来ないテレビ番組の話をうまく聞きだすことで級友達との会話を成立させていました。頭の良い大人びた子なんです。でも理不尽な状況に置かれていて・・・彼のその後を語る先生の楽観的ではないけど誠実な言葉が心に残ります。

ところで、この映画を知っている人の評価はとても高いのに、DVDを手に入れようと思ったら5作品のセットものでしか入手困難なんですよね。このセットには私の大好きな
「暗くなるまでこの恋を」と「恋愛日記」、他には「アデルの恋の物語」や「野生の少年」が収録されていています。「暗くなるまでこの恋を」はジャン=ポール・ベルモンドとカトリーヌ・ドヌーヴ主演のサスペンス。サスペンスとしてはイマイチなのかもしれませんが、恋愛ものとして大好きです。
「恋愛日記」は女性の脚をこよなく愛した男の悲喜劇。主人公はプレイボーイという風貌じゃないのに、どこか不安げでほっとけない感じに多くの女性が惹かれるんでしょうね。私も共感ポイントはない筈なのに、とても印象に残っていて、何故か好きな作品です。
録画があるのでなかなか手が出ないけど、ビクトル・エリセ監督の作品なんかと比べるとお安いセットということになるんでしょうね。

フランソワ・トリュフォー監督の作品では、「終電車」「アメリカの夜」「日曜日が待ち遠しい!」「緑色の部屋」も大好きです。

「終電車」「アメリカの夜」は何度も観て、その度にじわじわきています。あの音楽が聴こえるだけで遠い目になってしまう。この2作品は名作カテゴリーで改めて書こうと思います。
「日曜日が待ち遠しい!」では素敵なおじさま社長のジャル・ルイ・トランティニャンと、美人秘書のファニー・アルダンのサスペンスものです。長身で大人顔のファニー・アルダンが時おりみせるキュートな表情が印象的です。
「緑色の部屋」は「恋愛日記」よりも更に自分とかけ離れた主人公なんですが、心に刻まれるものがありました。でも、この映画が好きという人は少ないかもしれません。
終電車〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選6〕映画に愛をこめて アメリカの夜 特別版日曜日が待ち遠しい!〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選8〕


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