2007年07月28日

じっくり観たい名作「ジンジャーとフレッド」

かつては恋人同士だったこともあるそっくりさん芸人のコンビがTVの企画で30年ぶりに再会するというお話です。テレビショーの喧騒とは対照的に、老境にさしかかった二人の心の交流を抑えたタッチで描いた名作です。
私なんかがこうして書かなくても誰もが認める名作なのですが、落着いていい映画がみたいという気分の時にオススメです。
ジンジャーとフレッドジンジャーとフレッド
ジュリエッタ・マシーナ フェデリコ・フェリーニ マルチェロ・マストロヤンニ
紀伊國屋書店 2001-10-25
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二人はフレッド・アステアとジンジャー・ロジャーズのそっくりさん芸人として「ジンジャーとフレッド」というコンビ名で人気者でしたが、アメリオ(ジュリエッタ・マシーナ)は女グセの悪いピッポ(マルチェロ・マストロヤンニ)に愛想をつかせてコンビも解消、30年間ずっと音信不通になっていました。
ピッポと別れた後のアメリアは、結婚して堅実な家庭を作り、今では孫もいるいいお婆ちゃんです。このアメリア役にジュリエッタ・マシーナの他にはないというぐらいハマっています。

30年ぶりの再会を楽しみにしていたアメリオは、すっかり様子が変わってしまったテレビ業界の楽屋で肩身の狭い思いをしながらピッポの到着を待ちわびるのですが彼はなかなかやって来ません。
出演者達の慌しい様子がスケッチ的に描写されていて、観ている私も待ちわびてしまいました。

やっと到着したピッポは悪い意味で昔のままというか、今でも根無し草のような生活が伺える人なんですがマルチェロ・マストロヤンニがいい味だしてます。
やっと再開できたのにギクシャクしていて、本番のダンスショーは大丈夫なのかと心配させられましたが本番が近づくにつれて息の合った昔の二人に戻って舞台に集中していきます・・・。騒々しいテレビ界の描写には、フェデリコ・フェリーニ監督の風刺もこめられているそうですが、他の作品でみられるような原色をイメージさせるどきつさはなくて、落着いた人間ドラマの風合いで観やすい作品だと思います。

同監督の人間ドラマの3部作「道」「カビリアの夜」「魂のジュリエッタ」でも、監督の妻であるジュリエッタ・マシーナが主演しています。じっくり観たい感動の名作です。
「道」のラストは圧巻。「カビリアの夜」のラストは大好きです。「魂のジュリエッタ」は幻想的で前2作とは少し異なる雰囲気なので、まずは他の2作品がおすすめです。
  道
道
カビリアの夜 完全版カビリアの夜 完全版  魂のジュリエッタ
魂のジュリエッタ



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posted by GINGER at 15:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 20世紀の名作映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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